小田原の朝焼け

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私の暮らす家は小田原の海から5分のところにある。
いつもは海のそばということを意識したことがないが、
何か写真に撮りたいというときは、
とりあえず海に行ってみることにしている。

小田原の海は波打ち際から、たった数十メートルで
深い海峡の入口に入るため、遊泳やサーフィンには向かない。
子供の頃から海で泳がないように注意されていたため、
今でも海というと怖い存在である。

この日も早起きをして小田原の海に行ってみた。
そこでだんだんと明るくなっていく様子をPENTAX67で収めてみた。
まだ辺りは暗いので、三脚を使用してシャッタースピードを遅くして撮影した。
想像以上の朝焼けの美しい色がポジフィルムに残されていた。
淡いピンクと紫の世界。

現在は小田原から離れて暮らしているが、
ときどき帰っては撮影をする時間が本当に愛おしい。
二つの拠点を持って、より一層の充実した毎日を送っている。

高橋 美紀